ら行



リコリス (NPC)
  CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在)
  登場作:AI buster 1、2 / 黄昏の腕輪伝説

◆The World (AI buster 1、2)
  他の放浪AIとは明らかに違う仕様を持つ不思議なNPC。
  実はアウラを生み出すために作られた試作AIの一つであったが、人口知性としての明確な目的を持たされていなかった彼女はアウラの覚醒を促すため、The Worldの世界の中で自分の存在をロール(演じることを)していた。
  そんな中、The Worldの不正な仕様を修正・削除するデバッグチーム『碧衣の騎士団』に放浪AIとして追い詰められてしまう。そこでリコリスは自分自身をいくつかのセグメントに分割し逃走。後に自身の記憶や感覚が不完全な状態であったところをアルビレオに発見される。リコリスは彼を信用して、分かたれた自身のセグメントの元に導いていった。
  最後のセグメントを『碧衣の騎士団』団長であったアルビレオの槍に埋め込んでいたリコリスは自ら甘んじてその刃を受け、最後の一部であった“記憶”のデータを取り戻す。そしてアルビレオにThe Worldに潜む内なるものが存在するという事実を伝え、消滅した。
  AIとしての使命を終えた彼女はもう誰も触れることの出来ない背景の花となり、世界の中で静かに佇んでいる。

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版のみに登場。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  ネットスラムを彷徨う、古い記憶の欠片。
  アウラに辿り着く物語の終局へと近づくゼフィとシューゴに、その“終わり”について問い掛けた。





リョース (PC / 管理者用PC / 男性)
  CV:西村知道
  登場作:GAME・Vol.2〜Vol.4 / Another Birth / Unison

◆The World (GAME・Vol.2〜Vol.4)
  管理者側のPC。リョースというのは管理権限を持つ者に与えられるコードネームであり、PC自体の名前ではない。
  様々なNPCの姿を使用しているが、最も使用頻度が多いのはΔルートタウン『マク・アヌ』にいるNPC商人と同じモデルのキャラのようだ。
  The Worldという世界の安定を至上としており、世界を正常に運営するためには手段を選ばない。融通の利かない石頭。
  ゲーム世界全体に影響を与える主人公の動きを抑えるため、不正キャラという理由で主人公を排除しようとするも、その場に割り込んだヘルバに「主人公を削除することによるゲーム世界への影響」を諭されて排除を中止する。
  ところがリョースは社員としての面子を捨てきれず、その後も主人公を利用してThe Worldのシステムを自分の力一つで元に戻そうと画策していた。しかし主人公ととある勝負をし、主人公の真っ直ぐな行動の前に負けを喫した彼はヘルバと協力し合うことを約束する。

◆The World (Another Birth)
  The Worldの管理者。
  カイトとブラックローズを利用してバグの調査を行う。
  カイトは情報を得るために彼に従う素振りをするが、ブラックローズは常に抵抗感を覚えていた。

◆The World (Unison)
  The Worldの管理者の一人。
  禍々しき波と戦った者として、ヘルバがネットスラムで開催する祭に招待されていた。
  そこでかつてΩサーバーとして代用されていたネットスラムを正式なルートタウンとして採用したい考えをヘルバに持ち掛ける。

◇現実世界
  CC社の社員。The Worldのサーバー管理者。
  The Worldに隠された謎や『黄昏の碑文』などに関する知識は皆無で、実際はCC社上層部にいいように使われている。
  役職の上では課長。最近昇進したばかりなのか、係長と呼ばれると怒る。





リン (NPC / 男性)
  CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在)
  登場作:AI buster 2

◆The World (AI buster 2)
  妖精の姿を模ったNPC。琥珀色の瞳に緑色の身体、蝶の羽を持つ。
  初めはただの蝶の幼虫の姿だったが、The Worldのデバッグチームの一員でもあるPC・ユキノと心を通わせ、交流を重ねていく内に妖精の姿へと成長した。
  放浪AIの中でも彼はリコリスやゼフィなどと同様に高いレベルでの自我を確立しており、またThe Worldに偏在する存在に対しての知識も深い。
  多くの時間を幸乃と共に過ごすが、放浪AIの調査をしていた管理者・神威に発見されてしまう。リンはこの“世界”や、そこに存在する者がどういったものであるのかを説いた後、自らが消える時であることを受け入れ、デバッグアイテムにより消滅した。





リンダ (PC / 重槍使い / 女性)
  CV:鶴野恭子
  登場作:GAME・Vol.1、Vol.2 / Another Birth

◆The World (GAME・Vol.1、Vol.2 / Another Birth)
  主人公がかつてオルカが追っていた噂の真相を知るためにボブから紹介されたプレイヤー。
  ボブと同様にオルカと付き合いがあり、フィアナの末裔らが調査していた内容にも詳しい。
  主人公と出会った後もバルムンクの動向に目を向けており、主人公にその詳細を連絡していた。

◇現実世界
  詳細は不明。





ルック (PC / 呪紋使い / 男性)
  CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在)
  登場作:黄昏の腕輪伝説

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版のみに登場。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  デュープやチート等の不正行為によりレアアイテムを作り出すプレイヤー。
  不正アイテムの自慢や配布を行ったりすることで満足感を得ていた。
  しかしレアハンター・ミレイユとの出会いと冒険が彼に心境の変化をもたらし、不正行為から手を引くことを決意する。

◇現実世界
  詳細は不明。





レイチェル (PC / 剣士 / 女性)
  CV:久川綾
  登場作:GAME・Vol.2〜Vol.4

◆The World (GAME・Vol.2〜Vol.4)
  関西弁で商人気質の剣士。
  世話焼きな性格で仕切り屋。根っからの商売人で、The World内でもトレードの斡旋やアイテム宅配便など、様々な商売を考案している。しかしどれも内容の詰めが甘く、企画倒れに終わることが多い。
  それでも「過ぎた事は仕方がない」と、全くめげない所が彼女の美徳と言えるかもしれない。
  お宝発掘にも燃えているようで、周りに出現した宝箱等の類は必ずチェックする程の徹底ぶり。だが価値の低いアイテムには興味が無く、守銭奴というわけではないようだ。

◇現実世界
  19歳、フリーターの女性。首都圏在住。
  人に使われるのは嫌いだが、人を使うのは好きなのだとか。そんな彼女の将来の夢は編集長。だが決して明確な目標ではなく、とにかく“長”の字が付く役職に憧れているようだ。
  またアルバイトの傍ら、ニューク兎丸のプレイヤーと漫才コンビを組んで路上ライブなどの活動をしている。担当はツッコミ役なのだが、ボケを振られるとつい一緒になってボケてしまうらしい。





レキ (PC / 呪紋使い / 男性)
  CV:保志総一朗
  登場作:黄昏の腕輪伝説

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版、アニメ版共に登場。
―――(共通設定)――――――――――――
  The Worldの管理者の一人・バルムンクの専属オペレーター。
  イベントの進行や管理作業の補佐、サポートの窓口、上司の仕事の後始末などあらゆる作業を任されている。
  上司であるバルムンクの傍若無人振りや理解不能な試みに頭を抱えることは日常茶飯事。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  異変の調査を進めていたバルムンクは上層部によって更迭されてしまったが、その上司こそ“世界”の行く末を誰よりも按じているのだと信じ続けている。
  後に個人的に行動を始めたバルムンクの動きを管理者側に気取らせないよう、CC社内部の味方として支援する。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  シューゴやバルムンクらが行っていたレナ捜索作戦の情報を碧衣の騎士団に横流しし、神威の側へと寝返った。ところが行方不明のレナを捜索するシューゴ一行の下に現れてCC社の内部情報を与えたり、ウィルスバグ騒動鎮圧のため神威自ら騎士団を率いた大規模作戦に敢えて同行しないなど、謎の行動が多い。
  そんな彼の行動理念は全て敬愛する上司・バルムンクのためとのこと。結果を求めるためならそのバルムンク当人をも平気で裏切るという恐るべき男であった。

◇現実世界
  本名は藤尾。CC社の社員。
  学生時代は歴史学の研究に没頭していた。





レナ (PC / 重剣士 / 女性)
  CV:中原麻衣(アニメ版・黄昏の腕輪伝説) /
     清水愛(デジタルコミック版・黄昏の腕輪伝説)
  登場作:黄昏の腕輪伝説

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画・アニメ『.hack//黄昏の腕輪伝説』のヒロイン。
―――(共通設定)――――――――――――
  元々『The World』のユーザーだった彼女は、イベントとして開催された限定プレイヤーキャラプレゼントキャンペーンに応募し、当選。伝説の『.hackers』として語り継がれていたプレイヤー・ブラックローズのPCを手に入れた。実はこの時、兄の秀悟の分も無断で応募しており、幸か不幸か秀悟もまた当選したためThe Worldの世界に引き込むことに成功する。
  どこか頼りないがそれでも懸命に前向きな態度で自分を元気付けてくれるシューゴに対し、レナは時として自分が兄を引っ張り、慕い続けて、その心の支えとなる。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  シューゴの持つ腕輪が原因で不正規PCとして兄と共に拘束されてしまったことにより心を痛め、一時は引退までも考えてしまう。しかしシューゴとゼフィの励ましにより、ブラックローズのPCを受け継いだ者として再びこの世界で生きて行くことを決意する。
  そして試練に立ち向かうシューゴと共に最後まで奮闘し、共にアウラの元へと近づいてゆく。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  ウィルスバグに倒されて未帰還者となって意識がThe Worldに取り込まれてしまうが、アウラに導きにより数々の未帰還者の中で一人だけ覚醒する。後にアウラの助力もあってシューゴ達と再会するも、サーバー崩壊により一人だけ取り残されてしまう。
  その後、今回の事件の首謀者である美智が作成したウィルス感染源となるモンスターに取り込まれ、自らの身体をウィルスに侵食されてしまう。
  そのウィルスはレナを媒介に、メンバーアドレスなどで繋がっているPCを辿り侵食を進め、さらにその侵食先から新たな繋がりを求めて汚染を拡大させてゆく。しかしシューゴの機転により無事救出され、兄との再会を果たした。

◇現実世界
  本名、国崎れな(アニメ版は玲奈)。中学三年生の少女で、兄・秀悟の双子の妹。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  The Worldを始める切欠となったのは、現在の住居に引っ越す以前、幼い頃に交流があった速水文和(四年前の事件における未帰還者の一人・カズのプレイヤー)がThe Worldのユーザーだったことにある。彼がネットゲームをプレイする姿を見て興味を持った。
  秀悟の分も含めて限定PCキャンペーンに応募した理由は、The Worldの楽しさを兄と共有したかったため。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  離婚調停中で別居中の両親に別々に引き取られ、離れ離れとなった兄との唯一の接点を求めてこのネットゲームを思い立つ。ゲームを卒業したと自負する秀悟にThe Worldに何としても触れてもらうため、限定PCキャンペーンに全てを賭けていた。
  両親の離婚や兄との別離など、様々な精神的ショックが重なってしまったからか、ネットゲームの中で秀悟と時間を共有できる様になってからは不登校が続き、家に引き篭ってしまっている。それでもシューゴや仲間達の前では至って平静を保ち続けていた。
  しかし迫りくる“黄昏”の影響と少年ハッカー達が企てた計画によって、レナのPCはThe Worldの正式稼動前のサーバーに隔離され、現実世界においては昏睡状態に陥り、かつての未帰還者らとほぼ同様の状況に陥ってしまう。





ロングホーン (NPC)
  CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在)
  登場作:黄昏の腕輪伝説

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版のみに登場。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  The Worldの仕様に無いイリーガルなプチグソ。正式名称は不明。
  ほたるのプチグソがゼフィの力によって成獣に進化した状態で、その姿は荘厳にして巨大(見た目では通常の成獣の数十倍)。飛行能力を有しており、シューゴ達をネットスラムへと導く手助けをした。
  なお本来の成獣とは異なり、常にこの姿でいられるわけではなく、燃料となるエサが無くなると元の幼体プチグソに戻ってしまう。