は行 萩谷 (現実の人物 / 男性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 晶良の通う朝陽高校の二年生。軽音楽部所属。 自分の想いを晶良に一度告白し玉砕するが、その後もアプローチを続けていた。 その後、同級生の浅岡が晶良の依頼により黄昏の碑文に関して調査していることを偶然知る。自身も過去にThe Worldのプレイヤーで、碑文の知識も深かったこともあり、晶良のために協力を申し出た。 薄明の放浪者 (NPC / ウィルスバグ) CV:−(ボイスが無いため不在) 登場作:AI buster 2 / SIGN / GAME・Vol.4 ◆The World (AI buster) ゲル状で鉄アレイのようなシルエットを持つ、正体不明のモンスター。 マハによって召喚され、アルビレオを交戦して退ける。同時に彼の持つデバッグアイテム・神槍ヴォータンを破壊した。 ◆The World (SIGN) モルガナに従うガーディアン。 外見は司の従えていたガーディアン(黄昏の守護者)と同様の形状と能力を有するが、その色は深い碧に染まっている。 一時はモルガナが楚良に与えようとしたこともあったが、楚良自身がそれを拒否。ネットスラムでの戦いの際はマハが操っていた。 黄昏の守護者とは違い複数存在するようで、劇中では計五体が確認される。その一体は黄昏の守護者と相討ちとなり、もう一体は司らのパーティによって撃破される。残りの三体は司の盾となったマハが犠牲となり消滅した。 ◆The World (GAME・Vol.4) ミアが新生を迎える際、マハがこの一体を引き連れて主人公らの前に立ち塞がった。 一度は撃破されるが、マハと融合し“震える誘惑の恋人”へと変貌を遂げる。 浜岡 理沙 (現実の人物 / 女性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 晶良の友人。テニス部所属。 高校入学の時に晶良と知り合い、テニス部へ入部する切欠を作った。 部活で試合のレギュラーに選ばれた晶良を妬む上級生達に睨まれ、一時期は彼女と距離を置かざるを得なくなる。しかしその後の試合では全力で晶良を応援し、元の仲に戻った。 隼人 (現実の人物 / 男性) CV:仲西環 登場作:黄昏の腕輪伝説 ◇現実世界 アニメ版のみに登場。 ―――(アニメ版設定)―――――――――― 迫り来る“黄昏”によって利用されているハッカー四人組の一人。 四人組の中では行動派。しかし輪を外れて単独行動を行うこともある。The Worldでは男性重槍使いのPCを使用している。 シューゴ一行と碧衣の騎士団を一網打尽にする作戦の際、四人組が呼び寄せた放浪AI・モルティによるデータドレインの無差別攻撃に巻き込まれ、未帰還者となる。 速水 晶良 (現実の人物 / 女性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 『.hack//Another Birth』の主人公。The WorldのPC・ブラックローズのプレイヤー。 神奈川県横浜市旭区在住。県立朝陽高校に通う一年生。 部活はテニス部に所属。部活に真面目に取り組む姿勢と類稀な運動神経で、一年生の中では唯一人レギュラーの座を獲得する。また以前住んでいた九十九里町で得た泳ぎの経験から水泳も得意としており、“1Cの人魚(マーメイド)”を自称している。 恋人などはいないが、決してそういう話に縁がない訳ではないという。本人曰く「自分に告白してくる男は皆タイプではない」らしい。 The Worldのプレイ中だった上の弟の文和とのやり取りの中で彼が未帰還者になってしまい、その事からも弟が倒れた原因の一端は自身にもあると感じており、その確固とした原因を確かめるべく自分もまた不慣れなネットゲームを始めた。 文和が意識不明となったことを切欠に徐々に沈みゆく家庭の空気や、自分が部活のテニスの大会で選手に選ばれた事に端を発す上級生からの逆恨みによる虐めなど様々な悩みを抱えながらも、自分のため、そして弟のためにリアルとネットの両方で奮闘する。 速水姉弟の母 (現実の人物 / 女性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 晶良達の母。 典型的な家庭の主婦。子供達からも優しい良き母として慕われている。 しかし息子の文和が倒れてからは無気力であったり子供に対しきつく当たってしまうこともあるなど、心に余裕を無くしている。 速水 幸太 (現実の人物 / 男性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 晶良の歳の離れた下の弟。 5歳で幼稚園の年中。まだまだやんちゃ盛りな年頃である。 兄が倒れたことを機に大きく変わりゆく家庭の空気に戸惑うこともある。 速水 寿史 (現実の人物 / 男性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 速水家の大黒柱。 体育教師を営む、豪快で頼りがいのある父親。晶良曰く、自分はそんな父親似だという。 息子の文和が倒れたことで日々暗くなってゆく家庭の空気を、自身の心にも陰りを残しつつも率先して明るくしようと努めている。 速水 文和 (現実の人物 / 男性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◇現実世界 ウィルスバグ事件で未帰還者となってしまったPC・カズのプレイヤー。 人懐こい性格で、現在の住居に移る以前は近所に住んでいた子供達(『黄昏の腕輪伝説』の主人公・シューゴとレナのプレイヤー)の遊び相手もしていた。 動物好きな一面もあり、ハナと名付けたプレーリードッグ(この時代は輸入が解禁されている)を飼っている。 姉の晶良と談笑しながら選んだフィールド『Δ隠されし禁断の聖域』で起こった何らかの出来事に遭遇し、未帰還者となってしまう。 はる (PC / 剣士 / 女性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:Another Birth ◆The World (Another Birth) カズの仲間の剣士。 音信不通となったカズを心配し、彼が戻ってきた時にPCのレベル差を気にせず遊べるようにと強い呪杖を探している。 ひょんな事からブラックローズと知り合い、カズとブラックローズの関係は知らぬままメンバーアドレスを交換した。 ◇現実世界 詳細は不明。 バルムンク (PC / 剣士 / 男性) CV:檜山修之(SIGN、GAME、GIFT、アニメ版・黄昏の腕輪伝説) / 緑川光(デジタルコミック版・黄昏の腕輪伝説) 登場作:AI buster 1、2 / SIGN / ZERO / GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth / Unison / GIFT / 黄昏の腕輪伝説 ◆The World (AI buster 1、2) 数少ない高レベルプレイヤーの一人。この当時は普通のプレイヤーと同様のPCグラフィックだった。 攻略不可能とまで言われた『ザワン・シン討伐イベント』にオルカと共に二人だけで挑み、見事クリアを果たす。 この時、イベントクリアを見届けたプレイヤーでWeb詩人でもあるW・Bイェーツが公式BBSに残した詩よって、バルムンクに対して“蒼天”の称号がが定着し、“フィアナの末裔”というパーティ名が名付けられた。 ◆The World (SIGN) 蒼天の二つ名と白い翼を持つ有名プレイヤー。紅衣の騎士団長・昴とも面識が有る。 昴ら一行の窮地を救うべく、一行の前に立ち塞がったウィルスバグと戦った。 ◆The World (ZERO) フィアナの末裔と呼ばれる有名プレイヤーの一人。 ウィルスバグや原因不明のサーバーダウンなど、様々なトラブルの起こり続けるThe Worldの異常を相棒のオルカと共に調査している。 調査の中で出会ったアルフから聞いたアウラと言う名の少女の幽霊や、オルカの見かけたという謎の猫PCの存在に対し少なからず疑問を覚えている。 ◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4) “蒼天のバルムンク”の通り名を持つベテランプレイヤー。 彼が“蒼海のオルカ”と組んでいるパーティーは“フィアナの末裔”と呼ばれている。 通常のPCエディットでは作成できない白銀の鎧と翼を身に纏っている姿は、オルカと共にクリアした『ザワン・シン討伐イベント』をクリアした際のMVP特典としてCC社から正式に得たものである(実際にはイベントMVPによる特典はオルカが獲得したものだが、オルカはそれを辞退したためバルムンクに譲られた)。 The Worldというゲームに対して特別な思い入れを持っており、そのためか不正行為に対する極度に憎しみを抱いている。PCが不正なものと化している主人公とも出会った当初から敵対していた。 単独でウィルスバグの調査を進めていた彼であったが、不正を憎む心を管理者であるリョースに利用させられ、結果的に主人公らを騙してネットスラムに乗り込むため片棒を担いでしまう。しかし後に主人公と和解。バルムンク自身もまた事態の解決を目指すため主人公に協力する。 ◆The World (Another Birth) ウィルスバグ事件の真相を追うプレイヤー。 カイトの友人・オルカの相棒だが、異常化したモンスターと同様の力を使うカイトのことを敵視していた。ところがブラックローズの知らないところで和解し、仲間となった。 ◆The World (Unison) The Worldの有名プレイヤー。 禍々しき波の残滓として残っているウィルスバグを調査・殲滅するべく、カイトと行動を共にしている。 腕輪所持者としての思いを語るカイトに、自らもThe Worldやカイトのために尽力する決意を新たにする。 ◆The World (GIFT) 皆勤賞。 本編でいの一番に登場するも、そのためにオルカ(実はベア)の死体の第一発見者となり、他の企画参加者からPKとして疑いの眼差しを一身に浴びてしまう。 犯人扱いされて沈んだままThe Worldを彷徨う内に温泉街に到着。そこで楚良とクリムの空中戦に巻き込まれ、誤って自分の羽を切り落としたクリムに対して逆上。大喧嘩を繰り広げた。 ◆The World (黄昏の腕輪伝説) 漫画版、アニメ版共に登場。 ―――(共通設定)―――――――――――― 四年前に起こったウィルスバグ事件の当事者の一人。 GAMEより四年後、CC社に就職。The Worldの管理チームに配属され、事実上のGM(ゲームマスター)に就任した。ところが彼が考案・実施するイベントはThe Worldの世界観とはどこかズレた雰囲気のものであり、CC社上層部の指示を尻目その傍若無人振りを遺憾無く発揮している。 その一方で、四年前の異変の当事者であった彼はこの“世界”に訪れつつある変化に逸早く気付く。その件に関して独自に調査を開始すると共に、かつての盟友だったカイトが使用していた“腕輪”をアウラから託されたシューゴとレナの様子も密かに見守っていた。 しかし異変の調査を何よりも優先していた結果、かねてからバルムンクの“ユーザーを尊重した管理”を疎ましく感じていたCC社上層部は彼から管理者権限を剥奪しその身を更迭してしまう。 これによりかえって個人的に動きやすくなったバルムンクは、管理者当時の部下であったレキの支援の下で、かつてのように一人のプレイヤーとして事態の真実へと迫ってゆく。 ―――(漫画版設定)――――――――――― ワイズマンやカズ、ミストラル、ヘルバの助力を得て調査を進め、最終的に世界に訪れている変化の原因はアウラが自分自身の成長を促すための“テストプレイ”にあることを知る。 この事実を知った後、バルムンクはアウラを探すシューゴ達をネットスラムへと導き、そこでシューゴ自身の勇者としての資質を確かめるべく一騎打ちを挑んだ。 ―――(アニメ版設定)―――――――――― これまでは常に舞台の裏側で行動するしか無かったが、個人行動が取れるようになってからはウィルスバグとの戦い方を知っている数少ないプレイヤーとして、自らシューゴ達を導いた。 ◇現実世界 18歳の男子高校生(GAME当時)。 ネットゲームとは小学生の頃からの付き合いで、『The World』もそのテストバージョンである『フラグメント』を中学生の頃からプレイしている。 ゲーム中では完全にバルムンクという人物になりきっている彼だが、ネットゲームの経験も深いからか現実との分別は出来ている。単車という趣味も持っている。 律儀で真面目だが、それだけに融通の利かない一面もある。またリアルでも魅力的な人物であるらしく、異性からも何度か告白された経験がある。本人は色恋に興味が無いが、その性格故か告白の断り方に悩んでいるとか。 成人後はCC社に就職。上役からの命令とThe Worldの管理兼運営という板挟み状態に悩まされており、中間管理職の見本のような存在となっている。しかしこの世界を愛する心は変わっておらず、プレイヤー達のためにも管理作業には真摯に取り組む姿勢を見せる。 ハロルド=ヒューイック (現実の人物 / 男性) CV:山崎たくみ 登場作:AI buster 1 / SIGN / GAME / Liminality ◆The World (SIGN) 『The World』の原型であるネットゲーム『フラグメント』の開発者。 思念体となった彼は、放浪AIやアイテムとしてThe Worldの様々な場所に偏在している。 司達が『Θほろ苦き夢幻の鏡像世界』で出会ったハロルドは彼の一部が放浪AI化したものの一つであるが、既にデータとしては壊れているらしく、ただ同じ言葉を繰り返すだけの存在となっていた。 ◇現実世界 コンピュータ研究者。 『分散処理と人口知性の可能性及びその未来』という人間とコンピュータの未来の姿を提示した論文を発表し、一躍脚光を浴びた。そして自分の仮説を実証すべく究極のAI(人口知性)の開発に取り組むが挫折。 後に彼は“知性”というものの根幹を成すものを求めて神智学・人智学の分野に興味の領域を広げる。そのとあるセミナーでエマ=ウィーラントと出会った彼は、彼女の美貌と洗練された感性に強く惹かれる。 2006年の夏、ネットゲーム『フラグメント』を開発し、設立されたばかりのCC社にそれを売り込む。ところがその後ハロルドは突如として消息を完全に絶つ。 フラグメントは誰も開くことの出来ずにブラックボックス化した謎のフォルダやファイルを残したまま製作が進められ、完成後は『The World』として販売されることになった。 ハロルドはゲーム内に存在するAI“アウラ”の開発者でもある。彼はアウラの元となるAIを完成させるまで、いくつもの失敗作が生み出しながらも様々な試行錯誤を繰り返していた。結局、究極AI(アウラの完成体)は独力だけでは作り上げられなかったが、それをを真に完成させるためには人間の持つ思考や行動に関するあらゆるデータが不可欠であった事に気付く。 フラグメントは、彼が究極AIの揺籃として様々な人々…いわゆるサンプルデータが集う場所に最適なのはネットゲームであると見出したために製作された仮想世界であった。 しかし仮想世界の管理プログラムの暴走という予期せぬ事態が起こり、それを食い止めるべくハロルドは現実の肉体を捨て、自らフラグメントの内部に取り込まれた。 その後の彼の意識は思念体となり、様々なデータに形を変えて存在していた。その残留思念が語る言葉は司やカイト達の行動の道標となった。 ぴろし (PC / 重斧使い / 男性) CV:小野坂昌也 登場作:GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth / GIFT ◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4) 他人には理解出来ない独特の価値観を持つプレイヤー。 その体躯はずんぐりとした巨体だが、頭はそれに到底不釣合いであろうヒョロリとした童顔と、とんでもないPCエディットをしている。本人曰く「グラフィックには青春を捧げている」とのことだが、やはりそのセンスは他人には計り知れない。 何かとトラブルに巻き込まれ易い…と言うよりは自ら進んで首を突っ込みに行っているようで、“色男になる薬”という怪しいアイテムを名前に騙されて飲んでしまったりなど、単純なものに引っ掛かっている。 そんな日頃の行いから結局本人はただのバカという話もあるが、そういうトラブル寧ろを悲劇として楽しんでいる節もある。 ◆The World (Another Birth) カイトの仲間。 自称“孤高の狼・白銀のぴろし”。その場の空気を一瞬にして変えてしまうほどの強烈なキャラクター性を持っている。 ◆The World (GIFT) 便乗者その二。 企画には呼ばれていなかったが、ベアをPKした犯人扱いされて失意の中にあったバルムンクと共に温泉街に向かう。 その後の成り行きで連れのバルムンクはクリムと大喧嘩を繰り広げ、その喧嘩の原因の一端を担った楚良に対して一騎打ちを挑んだ。 ◇現実世界 CC社に勤めるグラフィックデザイナーの男性…らしい。 普段の言動や態度からはあまり想像できないが、31歳で既婚。職場では主にゲーム開発を担当している。 The Worldは開発側には内緒でPCをエディットし、勤務時間の内外を問わずにプレイしている。 フィドヘル (NPC / ウィルスバグ) CV:−(ボイスが加工されているため判別不可能) 登場作:GAME・Vol.3 / Another Birth ◆The World (GAME・Vol.3) 八相の内の一つ。第四相『運命の預言者(The PROPHET)』。 イニス以上に無機質な雰囲気を持っているため言葉には形容し難いが、強いて言うのなら様々な形状の仮面を組み合わせたと言った形状をしている。 まるで頭部のように思わせる円盤状の仮面を開放し、そこから様々な属性を持つ魔法攻撃を放つ。 現実世界の方にウィルスバグの影響を現実世界に発現させ、ネット災害を起こそうとしていたが、主人公らによって未然に阻止された。最期は意味深な預言を残し消滅するも、その直後に現実の方で機械の停止・誤作動など、後に『ネットワーククライシス』と呼ばれるものが発生し始める。 ◆The World (Another Birth) 四体目の“禍々しき波”の化身。 Another Birthではメイガスの撃破直後にネットワーククライシスが発生しているが、フィドヘルもまた倒された後に現実世界へ災害を及ぼした。 ブラックローズ (PC / 重剣士 / 女性) CV:浅野真澄 登場作:GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth / Unison / GIFT ◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4) 『.hack』本編のヒロイン。主人公の良き相棒。 何事も一度決めたら後先考えずに突っ走る猪突猛進型の少女。積極的で勝気で行動派。感情も熱くなりやすく、そして冷めやすい。 そのような性格通りにPCエディットでも自身のパラメータを相当偏った設定にしてしまっており、弱い敵には滅法強いが劣勢になると打たれ弱い。 また実は案外恐がりで心配性だったりと、普段の印象とは裏腹に意外な一面があったりもする。 主人公の最初にして最高のパートナーとして、The Worldに隠された謎に迫ってゆく。 ◆The World (Another Birth) 『.hack//Another Birth』の主人公・速水晶良が操るPC。 ゲーム、それも特にRPGを苦手としていた彼女が『The World』を始めたのは、実の弟・文和がThe Worldをプレイ中に倒れ昏睡状態になってしまった事が切欠。 文和がThe Worldをプレイする様子を見ていた時、文和がゲームの解説をするため晶良にエリアワードを選ばせる。そこで晶良は『Δ隠されし禁断の聖域』という組み合わせを偶然作ってしまい、謎多きエリアで遭遇した出来事が理由で文和は未帰還者となってしまった。 その件で負い目を感じており、プレイヤーを未帰還者にさせるウィルスバグの話が絡むと我を失ってしまうこともある。 PCネームのブラックローズとは、文和が未帰還者となってから見るようになったという異様な夢の中に出てくる漆黒のイブニングドレスを纏う少女と、その少女が佇む荒野に広がる薔薇の花弁から由来する。 ◆The World (Unison) 自称・(いずれは)伝説のプレイヤー。 この時点で司以外のSIGN・PC達との面識がある。 同タイプのエディットな上、各パーツの色まで似通っているミミルとはPCの件で言い争うこともあるが、実際の仲はそれほど悪くないらしい。 ◆The World (GIFT) 温泉を巡る戦いの参加者。 温泉に一番乗りするべく、自分とキャラ(PCエディットに非ず)が被っているミミルへの対抗心を燃やしながらThe Worldを縦横無尽に駆け巡る。 温泉街では得物のラケットを片手にミミルと熱い戦いを繰り広げる。その中でミミルの決め台詞を掠め取るなどして見せ場を持っていったが、結局温泉一番乗りは果たせず脱落した。 ◇現実世界 フレーム左側メニュー『Another Birth』 → 『速水 晶良』の項目を参照。 ブリギット (PC / 剣士 / 女性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:黄昏の腕輪伝説 ◆The World (黄昏の腕輪伝説) 漫画版(レナ・スペシャルパック同梱の特別版コミックに掲載された外伝小説)のみに登場。 ―――(漫画版設定)――――――――――― 元々The Worldのプレイヤーであった国崎れながブラックローズのPCを手に入れる前に使用していた1st PC。銀の長髪に切れ長の目などの特徴がどこか冷やかな雰囲気を漂わせており、その印象はレナのキャラクターと正反対である。 The Worldの中で2nd PCのレナを使い始めてからは、このPCは全く使用されていなかった。 ◇現実世界 フレーム左側メニュー『黄昏の腕輪伝説』 → 『レナ』の現実世界の項目(漫画版設定)を参照。 プレアド (PC / 呪紋使い / 男性) CV:高山みなみ 登場作:GAME・Vol.2 ◆The World (GAME・Vol.2) ネットスラムの住人で、放浪AIの一体。 元の外見は通常PCと同様のものであるため、失敗作NPCをロールするために自己のデータを改竄したPCとも考えられる。 主人公らにネットスラムの存在するエリアのワードを教えるが、直後リョースによって排除されてしまう。だがネットスラム内で主人公がタルタルガと会話するシーンでは何事も無かったかのように復活しており(別の異常キャラである可能性もあるが)、覚束ない足取りでネットスラムを徘徊していた。 ◇現実世界 詳細は不明。 ベア (PC / 剣士 / 男性) CV:中田和宏 登場作:SIGN / GAME・Vol.2〜Vol.4 / Unison / GIFT ◆The World (SIGN) アニメ『.hack//SIGN』の主要人物。 The Worldのプレイ暦は長く、初心者のレクチャーといった役割を引き受けることも多い。そんな本人は生粋のゲーマーであり、かなり古い時代のパソコンゲームをリアルタイムで経験している。 冷静で的確な判断力に行動力を併せ持つ頼もしい人物。若者が多い仲間内では、自分で“おじさん”を自称している。 PC名やバーバリアンタイプのエディットからは想像し難いが、意外に博識。また明確にはされていないが、ベアというPC名にはごく単純な由来があるらしい。 ◆The World (GAME・Vol.2〜Vol.4) ルートタウン等で登場。 この時点でもThe Worldの現役プレイヤー。とあるエリアにて主人公やエルクと偶然出会うことになる。 The Worldからの帰還を果たし、自分が後見人となった司の身を案じている。 ◆The World (Unison) The Worldの古参プレイヤー。 仕事で多忙な日々が続く中、今回のイベントに参加するべくログインする。 そんなリアルでの彼の素性は既に他のプレイヤーの知る所となっていたようだ。 ◆The World (GIFT) 被害者その一。 ゲーム本編での出番の少なさを不満に持つオルカの手によりPKされてしまう。死体発見者は行動不能状態となったため灰色に染まっていたPCを見て、オルカだかベアだかの判別が出来なかった。 再ログインした後は温泉街でオルカとの一騎打ちを繰り広げるが、通りすがりの写実的な温泉美女を見てオルカと共に戦意喪失。結局和解し、温泉に浸かりながら愚痴を溢すオルカを慰めた。 ◇現実世界 47歳の小説家。ペンネームは佐久間亮。 離婚した前妻との間に一人息子がいるが、子育てに失敗したことが心の傷になっている。 司を救おうとする姿勢はその償いとしての代償行為とも見られ、自らもそれを自覚している。 またリアルでの司の経歴や実状についても調べており、司が唯一の保護者である父親に見放されていた事実も早い内から知る。そんな司が現実に戻れる兆しが見え始めた時、現実での実情を知っていたベアは司の後見人に立候補をした。 ちなみに相当のヘビースモーカー。彼の書斎いつも煙草の煙が漂っており、灰皿には吸殻が一杯になっている。 ヘルバ (PC / 不正PC / 女性) CV:冬馬由美 登場作:SIGN / GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth / Unison / GIFT ◆The World (SIGN) 素性の見えないハッカー。自らの目的のため。司がログアウト出来なくなった原因やアウラの謎を探るミミルやベア達を支援する。 ゲーム内の異変を察知したのは司がログアウトできなくなるより以前のことであり、The Worldに度々出現するイリーガルなデータ(モルガナが作り出した司のPCのコピーデータや、その残滓)を収集していた。 やがて一丸となった司達に自らが作り出したフィールド『ネットスラム』を前線基地として提供する。しかしウィルスバグ・スケィスに攻め込まれたことにより、ネットスラムは破棄されることとなる。 ◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4) The Worldの変化や異変に早い時期から気付いていた凄腕のハッカー。 通常では作成できない自身のPCデザインは、『黄昏の碑文』に登場する闇の女王ヘルバをイメージして自らがデザインしたものである。グラフィック以外のデータは呪紋使いをベースにしている。 コンピュータと人との新たな関係を模索しており、今回の変化の果てに「コンピュータと人との新たな関係における一つの答えがあるのではないか」と考え、その行き着く先を見届けようとしている。そのため、異変の原因を探る主人公達に対しては導き手の様な役割を担い、逆にそれを押さえ込もうとするシステム管理者側とは対立する。 しかしやがてCC社内部の情報も必要と感じた主人公の行動により、自身の面子を捨てた管理者リョースと手を取り合うことになる。 Ωサーバーのミラーサーバー稼動やウィルスバグに対するワクチンプログラムの作成など、その仕事全てにプロ以上の技術を見せる。 ◆The World (Another Birth) カイトの協力者。 管理者・リョースと対峙する中で突然現れた謎多き人物。 その威風堂々とした態度からか、ブラックローズは勝手に“ヘルバ姉さん”と呼称している。 ◆The World (Unison) ネットスラムの番人。 自分の庭でもあるネットスラムにて、禍々しき波との戦いを終えた者達へのイベントとして祭を開催した。 いつもと同じ涼しげな顔をしながら、様々な装飾や花火などのアトラクションなど粋な計らいを利かせてくれる。 ◆The World (GIFT) 今回の企画の仕掛人。 ロールプレイを全面的に禁ずるというルールで温泉街という憩いの場を用意するが、ベアがPKされたことにより方針を変更。成り行きで発生した温泉一番乗りを巡る戦いを傍観しつつ、争いの火に油を注ぐ。 ベアとオルカが和解した後は二人に対してネタばらし。自分も温泉に浸かり、一人満足してログアウトする。 ◇現実世界 凄腕のハッカーという以外の素性は名前・年齢・性別・経歴などからして一切不明。 唯一明確であるものは自身の目的と行動指標だけである。 職業も不明とされているが、コンピュータ関連のセキュリティにも精通していることもあって、様々な方面の企業・団体からコンピュータアナリストとしての仕事依頼を引き受けて収入を得ているらしい。 ほくと (PC / 呪紋使い / 女性) CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在) 登場作:AI buster 1、2 / 黄昏の腕輪伝説 ◆The World (AI buster 1、2) 天真爛漫な呪紋使い。 ルートタウンのモンスター襲撃イベントに巻き込まれたところを見ず知らずのプレイヤーであったアルビレオに助けを求め、そのまま押し掛け同然でアルビレオ個人のパーティーに参入した。 その後はリコリスの導きに従うアルビレオと行動を共にする。その中でザワン・シンイベントを攻略するバルムンクとオルカの動向を見届けることになった。 ◆The World (黄昏の腕輪伝説) 漫画版(レナ・スペシャルパック同梱の特別版コミックに掲載された外伝)のみに登場。 ―――(漫画版設定)――――――――――― AI busterから四年以上が経過したこの時も現役プレイヤーとしてThe Worldにログインしている。 レナとは彼女が1st PC・ブリギットを使用していた頃からの付き合いで、良き姉貴分。 底抜けに明るい性格は相変わらずだが、レナから相談を受けたときに見せる表情や態度などは経験豊富な大人の一面を感じさせる。 ◇現実世界 本名、水原遥。35歳前後(AI buster当時)の女性。フリーの翻訳家を営んでいる。 現実での彼女は非常に冷静だがやや内向的で、何事も深く考え過ぎてしまう慎重派な性格。おまけにネット中毒者とのこと。 公私共に行き詰っていた最中、偶然にもネットゲーム『フラグメント(The Worldの前身)』のβテスターに当選し、それ以来The Worldのプレイヤーを続けている。 ちなみにPC・ほくとは、自分と同じくThe Worldのプレイヤーだった編集者から身を隠すために作った2nd PC。彼女の1st PCは高名なWeb詩人でもあるW・Bイェーツその人である。 ボブ (PC / 重槍使い / 男性) CV:甲斐田裕子 登場作:GAME・Vol.1 ◆The World (GAME・Vol.1) オルカの知人。 オルカからの依頼でステータス上昇アイテムを探していた。おそらくオルカはそれを主人公に渡すつもりであったらしい。 ◇現実世界 詳細は不明。 |