か行



カール (PC / 重斧使い / 女性)
  CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在)
  登場作:ZERO

◆The World (ZERO)
  小説『.hack//ZERO』の主人公。
  銀髪が印象的な長身の重斧使い。漆黒の衣と防具で身を包んでいる。
  PC名の由来は、髭のおじさんがイメージキャラクターの有名な菓子商品より。
  元々は普通にThe Worldを楽しむ一般的なプレイヤーだったが、悪質なプレイヤーの被害に遭ったことを切欠にして様々な出来事を鬱積し、次第にこの世界に絶望感を抱いていく。
  それ以来は憎悪をもってThe Worldにログインし、次第に自らも悪意の下にPK(プレイヤーキル)を行ったり、不正行為であるチートなどにまで手を出し始めた。
  そんなすっかり荒みきった中で不思議なPC・楚良と出会い、彼に徐々に心惹かれてゆくようになる。
  やがてアウラとの出会いを経て、カールはThe Worldの異常の中心に引き込まれていく。
  なお、ゲーム版では六人の未帰還者の中に彼女の存在が含まれている。

◇現実世界
  本名、仁村潤香。中学受験を控えた小学五年生の少女。東京都三鷹市在住。
  家庭は母と祖母の三人暮らし。男手は不在。
  父親は『The World』日本語版のチーフディレクターだった徳岡純一郎。潤香自身もその事は知っていたが、彼女にとって父親は概念としての存在以外の何者でもない。
  しかし潤香がThe Worldで体験した出来事と、更に父親がこの様なゲームを製作した後に退社と言う形でこの世界へ関わりを捨てていた事実が、彼女の心と身体を蝕んでいった。
  家庭内では聞き分けが良く手のかからない娘として振舞い、家の外の生活でもその態度は大人しい。しかしその内面は凄まじいまでに自虐的で、心から他人を信用することが出来ないでいる。





カイト (PC / 双剣士 / 男性)
  CV:相田さやか
  登場作:GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth / Unison / GIFT

◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4)
  『.hack』本編の主人公。(“カイト”という名はデフォルトネームであり、PC名はゲーム開始時にプレイヤーが自由に変更できる)
  親友のヤスヒコに薦められてネットゲーム『The World』を始めた。しかし開始して間もなく、ヤスヒコのPC・オルカと共に謎のモンスター(ウィルスバグ)に襲われてしまう。その時の影響で意識不明の重体に陥ってしまった親友を救うため、The Worldに発生している様々な異変や混乱の原因究明に乗り出すこととなる。
  そんな中、不思議な少女のNPC・アウラより託された『黄昏の書』を自らのPCにインストールし、それにより仕様に無いアイテム“腕輪”を入手。自身もシステムを超越したPCへと変化してしまう。そしてその腕輪こそがウィルスバグに対抗出来る唯一の手段でもあった。
  数々の苦難が待ち受ける中、カイトは仲間達と共にそれを乗り越えていく。カイトが事件の中心に近付くにつれThe Worldの世界自体にも大きな障害などの影響が発生し始め、やがてシステム管理側からは危険な不正PCと見なされてしまい敵対することとなる。
  しかし後に管理者側とも和解。異変の元凶である禍々しき波を追い詰めていく。
  ウィルスバグに立ち向かうその様は僅かながらにも他のプレイヤー達にも目撃されており、やがて彼がリーダーを務めるパーティーは伝説の勇者のパーティー『ドットハッカーズ』として憧れの眼差しを集めるようになった。

◆The World (Another Birth)
  ウィルスバグ事件の鍵を握る“腕輪”を持つプレイヤー。
  ブラックローズはカイトへの協力が弟を救うことに繋がると考え、The Worldでは彼の行動のサポートに全力を傾ける。
  しかしカイトと行動を共にする中で、友を救うためだけでなく腕輪所持者としての使命をも全て背負い込もうとする彼の姿を見て、ブラックローズは徐々に自身の心境を変化させていく。

◆The World (Unison)
  腕輪所持者としての使命を負うプレイヤー。
  禍々しき波は消滅したものの、その残滓としてThe Worldに残っているウィルスバグを殲滅するため、フィアナの末裔と共に東奔西走中。
  バグはほぼ完全に世界から姿を消したものの、何故アウラが波との戦いを終えた後に再び腕輪をカイトに授けたのか、その真意を知るまで腕輪を守り抜くという決意を語った。

◆The World (GIFT)
  主人公その二。
  ヘルバの企画により召集されたフィールドでオルカ(実はベア)の死体を発見。そこから始まった温泉を巡る戦いに巻き込まれる。
  カイト自身は温泉など興味がなかったようだが、最後は司と一緒にちゃっかり温泉に浸かっていた。

◇現実世界
  中学二年生の、ごく普通の少年。
  The Worldを始めるまでネットゲームは未経験だった。
  物言いは年齢相応のそれだが、誠実な性格で何事に対しても自分の意見をしっかりと持っている。





カオちん (PC / 重斧使い / 女性)
  CV:中山さら
  登場作:SIGN

◆The World (SIGN)
  第18話『Recollection』のゲストキャラ。
  我が物顔でThe Worldの“秩序”を仕切っていた紅衣の騎士団を嫌っており、事実上そのリーダー的存在であった昴のことを個人的に監視していた。
  PCエディットは完全に昴と同タイプであり、違うのは各部パーツの配色のみ。これも昴に対する歪んだ感情の顕れだったと思われる。
  騎士団解散後に目的もなくThe Worldを彷徨っていた昴に接近し、鬱憤を晴らすかのように当り散らす。しかし昴の凛とした態度は崩すことは出来ず、逆に腹を立てたカオちんは昴にPK(プレイヤーキル)を行う。
  昴をこれ以上無い程に傷付け、姿を消す。何故止めを刺さなかったのかは不明だが、返り討ちにされてしまった可能性も…。

◇現実世界
  詳細は不明。脚本によるとプレイヤーは男性とのこと。





カズ (PC / 呪紋使い / 男性)
  CV:斎賀みつき
  登場作:GAME・Vol.4 / 黄昏の腕輪伝説

◆The World (GAME・Vol.4)
  ウィルスバグ被害による未帰還者(意識不明者)の一人。
  GAME・Vol.2でブラックローズが言っていた“彼”とはカズのことである。
  意識回復より数ヵ月後にThe Worldへと復帰したが、端末は姉に取り上げられてしまっているため、ネットカフェより接続する日々が続いている。また直情型の姉を何かと心配しており、主人公にブラックローズの助けとなる役割を託した(世話を任せたとも)。

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版のみに登場。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  四年前に起こったウィルスバグ事件の当事者の一人。
  シューゴ達をネットスラムへ導くためにバルムンクの代理人として『Δ隠されし禁断の聖域』へ赴いた。そこでかつてリアルで友人だったシューゴ、レナと四年ぶりの再会を果たす。
  四年越しで培われてきた腕とPCだけあってその実力は折り紙付き。ネットスラムに向かう仲間達を守るため、迫り来る碧衣の騎士団の部隊を凰花と二人だけで抑えたことからもその片鱗が見られる。

◇現実世界
  フレーム左側メニュー『Another Birth』 → 『速水 文和』の項目を参照。





香住 智成 (現実の人物 / 男性)
  CV:櫻井孝宏
  登場作:ZERO / Liminality

◇現実世界
  水無瀬舞の恋人。
  本人はノリが軽くて軟派な印象を与えるが、それとは裏腹に責任感は非常に強い。
  舞と交友を持つ切欠は、The Worldでの友人に持ちかけられたメンタル的な悩みの解決方法を見出すため、舞に相談したことにある。また恋人とは言っても、実際に付き合いを承諾されたのは意識不明に陥る直前だったという。
  舞を誘ってThe Worldをプレイする中、奇怪な現象に襲われて意識不明の重体になり、未帰還者の中に名を連ねることとなってしまった。
  The Worldではジークと言う名のPCを使っている。PCの命名には「最強プレイヤーの名前がバルムンク(北欧神話に出てくる剣の名前)なら、自分はその所持者であるジークフリード(同じく北欧神話の英雄で、名剣バルムンクの所有者)の姿を目指す」といった理由がある。





克幸 (現実の人物 / 男性)
  CV:山本泰輔
  登場作:黄昏の腕輪伝説

◇現実世界
  アニメ版のみに登場。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  迫り来る“黄昏”に利用されているハッカー四人組の一人。
  四人組の中では一応リーダー格。しかし先頭に立って行動することは少ない。The Worldでは男性剣士のPCを使用している。
  シューゴ一行と碧衣の騎士団を一網打尽にする作戦の際、四人組が呼び寄せた放浪AI・モルティによるデータドレインの無差別攻撃に巻き込まれ、未帰還者となる。





神威 (PC / 重槍使い / 女性)
  CV:玉川紗己子
  登場作:AI buster 2 / 黄昏の腕輪伝説

◆The World (AI buster 2)
  デバッグチーム『碧衣の騎士団』の一員。後に騎士長となる。アルビレオの下で活動していた当時のPCは男性型のものを使用していた。
  ウィルスバグ事件の四年後、解散させられていたデバッグチームが再結成された際、新たにそのリーダーに就任する。
  PC・神威は騎士長となった時に作られたキャラクターであり、かつて慕っていた騎士長・アルビレオのPCを模した左右色違いの瞳を持つ。また自らの得物として、一度は消失したもののCC社によって再現されたデバッグアイテム・神槍ヴォータンを携えている。

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版、アニメ版共に登場。
―――(共通設定)――――――――――――
  The Worldの管理者の一人であり、デバッグチーム『碧衣の騎士団』の騎士長を務めている。
  管理者としてゲーム内の不正の摘発に全力を注いでいる。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  今もなおThe Worldに絶えることのない放浪AIの削除が主な任務。一般PCと同じような振る舞いを見せるNPCでもただの屑データとしか捉えておらず、また同様に不正プレイヤーにも決して情けを掛けない。その非情な一面は自らの信念に忠実であるが故のものである。
  不正PCの調査として一般PCを装いレナ達に接近し、不正の元凶であると見なしたシューゴとレナを拘束するが、その後の対応の遅れもあって逃亡を許してしまう。
  後にネットスラムに逃れようとするシューゴ達に再び肉薄するも、シューゴ達を守護するプチグソ・ロングホーンに自分の信念の象徴と言える神槍ヴォータンを破壊される。失意に沈む神威だったが、彼女を振り返ったシューゴとゼフィとの対話の中で自分が本当に守るべきものを見出した。
 
―――(アニメ版設定)――――――――――
  漫画版とは異なり、瞳の色は両方とも同じ。
  データを改竄してプレイするチーターやハッカーの摘発が主な任務。その姿勢は異常とも言えるほどで、些細なデータ改変(グラフィックの僅かな変更など、ゲーム内容自体に影響を与えないもの)も見逃さない。更には捕らえられた不正PCを見せしめのための公開処刑に掛けるなど、問題が起きてもおかしくない行動を見せる。
  勢いに乗る神威はウィルスバグ騒動の鎮圧を推し進めるべく、騎士団の大部隊を率いてハッカー四人組と対峙する。しかしハッカー達が呼び寄せた放浪AI・モルティの無差別データドレインによって騎士団が壊滅させられてしまう。
  直後、彼女は身を隠してしまいウィルスバグ騒動の責任者を外される。しかしリアルの方で騒動の原因であるハッカー達の周辺調査を進め、彼らの目的や正体を掴むに至った。
  事件解決後、自らの行動を少しは省みた様子が見て取れる。

◇現実世界
―――(共通設定)――――――――――――
  本名、柴山咲。CC社の社員で、The World・デバッグチーム責任者。四年前、入社二年目の時期にデバッグチームへ配属され、『碧衣の騎士団』の新入り騎士として当時の責任者・渡会一詩の下で仕事に励んでいた。
  しかしウィルスバグに関する事件(SIGN〜GAMEでの一連の事件)において事態解決に何の成果も挙げられなかった騎士団は解体させられることになり、彼女が慕っていた渡会もまたウィルスバグ事件の責任を取らされて退社する。表向きには別の理由を立てていたが、渡会が退社した本当の理由に気付いていた柴山は彼の助けになることが出来なかった己の未熟さを責める。
  後にCC社上層部の人間が入れ替わると共にThe Worldの運営方針も変更され、騎士団は再結成される。柴山は新たな責任者に就任することになった。
  これらの出来事が彼女の管理運営に対する徹底した姿勢の原動力となっている。
  ちなみに四年前までは自分の一人称を“僕”と言ってしまう癖があった。これはネットゲームで男性型PCばかりを使用していたために付いたものであり、当時は勤務中でもその癖が出てしまい難儀していた。





ガルデニア (PC / 重槍使い / 女性)
  CV:冬馬由美
  登場作:GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth

◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4)
  愛想の無い重槍使い。
  凛とした態度に美形なPCエディットが重なっているためか、他の女性プレイヤーから支持を集めており、有志によるファンクラブまで出来てしまう程の人気を誇る。もっとも本人はそのことには全く興味が無い。
  物事や話題に関しては何かと自己完結してしまうタイプ。必要な事柄以外は口に出さず、実際に口に出す言葉は大概が結論だけのものなので、本当の意図を誤解されてしまうことが多い。
  野花が好きで、自分が向かうエリアワードの中にも何かと花の名前を入れている。自身のPC名もガーデニア(梔子)の花が由来で、自分が無口なことと、クチナシという読みを掛けている。

◆The World (Another Birth)
  美麗な容姿で有名なプレイヤー。
  勝手に作られた自身のファンクラブの追っかけプレイヤー達から逃亡する日々を送っている。

◇現実世界
  18歳の女子高校生。
  薙刀部の部長を務めている。PCと違わず当人もかなりの美形。
  同様に下級生の女子からも憧れの的とされ、ラブメールも連日大量に届くなど注目の的となっているようだ。
  タコとキノコの味、そして猫の生き様が好きらしい。





銀漢 (PC / 剣士 / 男性)
  CV:千葉一伸
  登場作:SIGN / ZERO / GAME・Vol.2、Vol.3 / Unison / GIFT / 黄昏の腕輪伝説

◆The World (SIGN)
  アニメ『.hack//SIGN』の主要人物。
  『The World』プレイヤーの有志による公式自治集団『紅衣の騎士団』の団長・昴の側近。部隊行動時は小隊長として自らパーティーを率いる。
  The World全ての平和と秩序を守ることを理想としており、自らの理念こそ正義だと信じて疑わない。
  しかし余りに強すぎた正義感と、不正PCである司と心を通わせる昴に対する苛立ちと懐疑、更には司に対する嫉妬心から、いつしかプレイヤーとしての領分を越えた行動に及んでしまう。結果、それによって騎士団は解散する羽目になってしまった。
  その後、自らの手で新たな騎士団を興すことも侭ならず、失意の中にあった銀漢はクリムに励まされる。そして新たに“一人のプレイヤーとして、仲間である昴を守る”という目標を見付ける。

◆The World (GAME・Vol.2、Vol.3)
  『Δ隠されし禁断の聖域』やルートタウン等で、思念体として登場。PCとしての登場は無い。

◆The World (Unison)
  The Worldのプレイヤー。
  正義の本質を悟り、一回り成長したかに見える。しかしやはり“あの”銀漢は健在。
  ネットスラムの祭ではある意味システムを超越していると言える珍妙な踊りを披露した。

◆The World (GIFT)
  温泉を巡る戦いの参加者。
  要らぬことを言っては昴からボコボコにされ、快感を味わっている。果てはマク・アヌの川に流され藻屑と化す。でも死なない。
  こうして道中酷い目に遭いつつも最後の争いまで残る。昴とBTの熾烈な戦いのバックで自己主張をするが全く相手にされず、そのまま一人寂しく脱落していった。

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  アニメ版のみに登場。第8話『孤高の騎士』のゲストキャラ。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  古株のプレイヤーなら誰でも知っているPCらしく、様々な意味で有名人となっていた。
  久々にログインした銀漢は必要以上に権力を振るうデバッグチーム『碧衣の騎士団』の噂を聞き、それ以来密かに騎士団の動向を見守っていた。後に騎士団がシューゴを不正PCと確認して捕らえようとした際、二者の間に割って入り窮地のシューゴを救う。
  しかし銀漢本人は騎士団に捕らえられてしまい、運営活動の妨害及び管理者への反抗を理由にかつての故郷であったマク・アヌで公開処刑に掛けられてしまう。
  処刑直前、騎士団長・神威に真の正義と騎士の在り方を正論として説くも聞き流されてしまう。そしてPCの処刑と同時にアカウントを剥奪され、御守りとして密かに所持していた昴の羽と共に消滅した。

◇現実世界
  フリーターの男性。23歳(SIGN当時)。アルバイトでレンタルビデオ店に勤務している。
  『SIGN』終了後の彼の姿は、時系列がSIGNとゲーム版の間に位置する『ZERO』にて一部描かれている。ビデオ店は既に辞めており、その後はアルバイターの身ながら居酒屋の店長代理に就任。正社員の道を模索しながら仕事に従事している。
  しかし実際の仕事上はアルバイト扱いのままであり、おまけに他の従業員達から総スカンを喰らっているなど苦労が絶えず、報われない日々を送っている。





クビア (NPC / ウィルスバグ)
  CV:−(ボイスが無いため不在)
  登場作:GAME・Vol.1〜Vol.4 / Another Birth

◆The World (GAME・Vol.1〜Vol.4)
  禍々しき波の中枢に近い場所にいる正体不明のモンスター。
  主人公らに討伐されたスケィスの構造体“碑文石”が残骸となった直後、それに呼応するかの如く出現した。その正体は主人公の持つ腕輪の対となる存在であり、腕輪が健在である限りクビアもまた消えることは無いという。
  主人公がアウラが眠るダンジョンの最深部に向かう際、主人公とアウラの接触を阻止するべく四度に渡って主人公らの前に立ち塞がった。
  最終的には腕輪を打ち砕くことでクビアの撃滅に成功するが、それにより第八相との最終決戦を前にして主人公は波に対する唯一の対抗手段である腕輪を失ってしまうこととなる。

◆The World (Another Birth)
  正体不明の巨大モンスター。
  カイト達と共にスケィスを倒した直後に出現。まともに戦うことさえ敵わず、その強大な力によって退けられてしまった。
  後にアウラと接触すべくダンジョンの最深部に向かう際に再び出現。他のモンスターには無い特殊な戦法でブラックローズらを苦しめた。





クリム (PC / 重槍使い / 男性)
  CV:三木眞一郎
  登場作:SIGN / GAME・Vol.2〜Vol.4 / Unison / GIFT

◆The World (SIGN)
  アニメ『.hack//SIGN』の主要人物。
  正義感溢れる熱き心の重槍使い。『The World』正式稼動時からの古参プレイヤーであり、そのPCレベルも相当高い。
  考えるよりも先ず動け、ということを信条としている超行動派の人間。何事にも真正面から真剣に向かい合うが、それに加えて熱血な性格である故によく他人に説教をしてしまう。
  昴と共に紅衣の騎士団を設立した人物だが、変わりゆく騎士団の姿は自分の考え方と相違しつつあったために脱退する。ただその後も友人として昴への協力は惜しまなかった。
  自分の心に対し正直に生きたいという願望があるようで、それを実現できる世界と出来ない世界、つまりゲームとリアルは混同せず切り離して考えている。そのためThe Worldでは自称“紅い稲妻”クリムとしてこの世界観を自由に楽しんでいるようだ。

◆The World (GAME・Vol.2〜Vol.4)
  ルートタウン等で登場。
  とあるダンジョンの中で主人公と初めて出会った。その時は既に世界の謎に立ち向かう者としてThe Worldで有名人となっていた主人公に自らの槍を託す。
  後に主人公達のパーティーが『アウラ覚醒のその後の役目』という自分達の残したバトンを受け取ったプレイヤー達だと言う事実を知った。

◆The World (Unison)
  The Worldの古参プレイヤー。
  紅い稲妻は今もなお健在。久々に再会した司の成長振りに感心し自分の心中そのままを口にしかけるが、そこでミミルに「お説教はナシ」と釘を刺されてしまう。
  ミストラルを捕らえる楚良の前に立ち塞がり、四度相対することとなった。

◆The World (GIFT)
  温泉を巡る戦いの参加者。
  劇中は昴のサポートに徹するが、温泉街ではリベンジマッチを挑んできた楚良とは激しい空中戦を繰り広げる。
  ところが空中戦の最中に通りすがりのフィアナの末裔に誤って一太刀浴びせてしまい、羽を切られて逆上したバルムンクと大喧嘩になり、そのまま争いから脱落した。

◇現実世界
  商社に勤める男性。
  仕事柄、国内外問わず出張が多いらしい。





クルフフ (NPC / 性別不明)
  CV:小野坂昌也
  登場作:GAME・Vol.2

◆The World (GAME・Vol.2)
  ネットスラムの住人。
  PCとは掛け離れた姿をしているが、実際に不正PCか失敗作NPCかの判断はつかない。
  身体には囚人服を纏っており、顔は『(゚Д゚)』の顔文字が使用されている。





月長石 (PC / 双剣士 / 男性)
  CV:増谷康紀
  登場作:GAME・Vol.2〜Vol.4

◆The World (GAME・Vol.2〜Vol.4)
  とことん無口でクールなプレイヤー。
  表情を隠した顔や細身でしなやかや外観など、どこか暗殺者を連想させるようなPCエディットとなっている。
  基本的に己の鍛錬以外の行動には興味を示さず、日課である毎朝2時間のトレーニング(レベルアップ)も欠かすことはない。
  会話には「……」が多く異様なほど無口。外見と相まってクールに見えるが、実は少し内気なだけだったりする。また惚れた女性にはやや弱いという一面もある。

◇現実世界
  年齢、職業、性別などは不明。
  現実でも筋力トレーニングなどの自己鍛錬を行っている。プロテイン等も服用していることから、かなり本格的に取り組んでいる様子。
  また動物好きでもあるのだが、不器用な性格が祟って子犬との付き合い方一つにも苦しんでいる。





小浦 (現実の人物 / 女性)
  CV:−(音声付属媒体に未登場のため不在)
  登場作:Another Birth

◇現実世界
  朝陽高校女子テニス部の部長。マネージャーの浅岡とは幼馴染で親友同士。
  部長らしい凛とした姿勢で部活動全体を引っ張り、部員達に対する気遣いも欠かさない。
  試合に対して不安を抱えていた晶良を励まし続けていた。





コミヤン3世 (PC / 重斧使い / 男性)
  CV:菊池正美
  登場作:黄昏の腕輪伝説

◆The World (黄昏の腕輪伝説)
  漫画版、アニメ版共に登場。
―――(共通設定)――――――――――――
  クソキゾクのオスカルを乗り回すナルシストなプレイヤー。
  自意識過剰で自己中心的と、相当問題だらけの性格。レナに対してゲームでもリアルでも好意を抱いているが、漫画版で彼女のPCの寝姿を見てハァハァ(´Д`*)している辺り、下心の方がずっと大きいようだ。
  The Worldのプレイ歴はそこそこ長く、PC名の3世というのは3rd PCであるため。自らを孤高王とも名乗っているが、それは単に友達がいないだけだったりする。
  公式イベントの参加中にふとした事故でシューゴのデータドレインに巻き込まれてしまい、それ以来PCの姿が異常化してしまい元に戻らなくなってしまった。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  PC異常化の件でシューゴに恨みを抱く。その仕返しするため、特殊な腕輪で不正をしているのだとデバッグチーム『碧衣の騎士団』に通報。しかし予てから腕輪所持者の摘発の機会を窺っていた騎士団はシューゴだけでなくレナを含む仲間全てを拘束。シューゴ個人にちょっと目に物言わせるつもりが大事となってしまい、途方に暮れる。
  その後、拘束から逃れてきたシューゴ達と再会。素直に自分の非を詫び和解する。
  ゼフィのブーメランフックで自らのPCを正常化してもらった後も、シューゴ達に対する管理者の誤解を解くために自ら志願して同行。だが逆に騎士団にアカウントを一時凍結されてしまう。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  異常化したPCを元に戻す方法を探していたが、それが元で不正プレイヤー扱いされ碧衣の騎士団に捕らえられえてしまう。そこで自分のPCが異常化したのは全てシューゴが原因だと訴え、騎士団に腕輪の存在が知れ渡ってしまう。
  その後は無事元の姿に戻れたらしく、おまけにデータドレインを何度も浴びたことによってウィルスに対する免疫が出来ていた。この事がモルティとの最終決戦においてシューゴらに勝利をもたらすための重要な鍵となった。

◇現実世界
―――(共通設定)――――――――――――
  本名は小宮山。中学三年生の少年。
―――(漫画版設定)―――――――――――
  国崎兄妹の同級生。学校では秀悟と共に“3−Aのツートップバカ”と呼ばれているが、結局は息の合うコンビとして色々と有名らしい。
―――(アニメ版設定)――――――――――
  国崎兄妹とは昨年度まで同級生だった。





コルベニク (NPC / ウィルスバグ)
  CV:−(ボイスが無いため不在)
  登場作:GAME・Vol.4

◆The World (GAME・Vol.4)
  八相の最後の一つ。第八相『再誕(The REBIRTH)』。
  “誕生”をその姿によって表しているのか、最初は巨大な種のような形をしている。追い詰められると次は発芽したかの如く二枚の葉に姿を変え、最後は人間の眼を象った無数の花弁となり主人公らを翻弄した。
  種による爆弾、全ての攻撃を無効化する絶対防御など、形態によって戦法も変化する。
  モルガナの持つ最後の相(かお)であり、クビアとの戦いで腕輪を失った主人公らを追い詰める。しかし未帰還者のPC達の協力もあり形勢を逆転され、最期はアウラと共に消滅した。





ゴレ (NPC / ウィルスバグ)
  CV:−(ボイスが加工されているため判別不可能)
  登場作:GAME・Vol.3 / Another Birth

◆The World (GAME・Vol.3、Another Birth)
  八相の内の一つ。第五相『策謀家(The MACHINATER)』。
  外見は菱形状の二枚の岩盤。その二枚が常に対称的に並んでいる。それぞれ固体として独立しているが、HPなどのデータ部分のみは共有している。
  攻撃時には岩盤に浮き出た顔がせり上がり、様々な特殊攻撃を放つ。また互いの相談の後に頭頂部から同時にエネルギーを射出するといった変り種の攻撃方法も持っている。
  Σサーバー内に潜伏していたが、ヘルバにサーバーの容量が肥大している様子を察知される。その間もなく、当初より八相撃退のために予定されていたワイズマン立案の作戦“テトラポッド”が発動され、実動部隊である主人公らによって討伐された。